悠久のシャングリラ


『うん! 雨の粒が光に反射してキラキラ!
空には虹がかかって、雲の割れ目からは、
天使が降りてくるような光の柱!』


『………』


『ね! こう思うと、結構いいよね?』



そんな考え方は今まで一度もしたことがなかったから、正直言葉が出なかった。

本当に、あたしとは何もかもが違う。


心が綺麗なのか、純粋なのか、
素直に物事を捉えることが出来るのかーー。


いや、もしかしたら、
そのどれもが彼女を作っているのかもしれない。



その綺麗さは、周りから惹かれ。


その純粋さは、周りを笑顔にし。


その素直さは、周りを明るく照らす。



あたしはそんな咲夢梨が、
羨ましいと何度も思ってきた。

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