お前のこと、誰にも渡さないって決めた。
だって、みっくんは運動神経バツグン。
中学生のときはバスケ部なのもあって、足も早く、毎年リレーメンバーに選ばれていたほど。
要するに、私と “正反対” なんだ。
フェンスの向こうのみっくんを食い入るように見つめる。
真剣な表情で走るみっくんは……、なんていうか、すごく、かっこいい。
「………〜〜っ」
どうしよう、かっこいい……っ。
胸がきゅっと疼いた。
元から足は速いのに、それでも真剣に練習に向き合う姿がかっこよくて、みっくんらしくて。
もう私、おかしくなっちゃったのかも。
みっくんが、キラキラして見える。
今までだって、かっこいいなって思うことはあったけれど、こんなことは初めてだ。
─────みっくんしか、見えない。
フェンスの向こうには、みっくんのクラスメートだってたくさんいるはずなのに。
私の目には、みっくんしか映らない。
………〈恋は盲目〉ってこういうことなの?
あぁ、もう。