お前のこと、誰にも渡さないって決めた。


「………好き、だなぁ…」



何気なく、呟いた。



あの日………夏祭りの日、自覚したのが何かのスイッチだったのか、あれから想いが溢れて止まらない。



好きで、好きで、どうしようもなくて。




そう思うたび、

私って、ほんとうにみっくんのことが好きなんだって実感する。





「─────い、おーい、ひまりちゃーん?」


「はっ!ご、ごめんっ」




パッと振り向くと、リレーメンバーの子たちが私を待っていた。


どうやら、休憩時間は終わっていたみたいだ。




「ひまりちゃんってば、どこ見てたの?何度呼んでも気づかなかったんだよ〜」



くすくす、とおかしそうに笑いながら一人の女の子が言った。



「え、いや、何も!ぼーっとしてただけだよ……っ」


「え〜〜っ、ほんとかなぁ?」


興味津々、といったようにキラキラした瞳で見つめられたけれど……。


“みっくんを見てました” なんて言えないよ。





……っていうか、何度も!?

何度も呼ばれてたのに、私、気づかなかったのっ?



どれほど自分が、みっくんしか見えていなかったのか思い知らされて、頬が熱くなる。




「と、とりあえず練習しなきゃっ!ね!?」



慌てる私に、ますますチームメイトは不思議そうに首を傾げた。





そう、まずは練習。

気持ちを切り替えて集中する。



足を引っ張らないように、頑張らなきゃ!!


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