お前のこと、誰にも渡さないって決めた。

なんて言い方をすると、ストーカーみたいだけど。


断じてそういうことではない!(はず!)




ただ、見つめているだけでいいんだ。

遠くから見ているだけで、きゅんとして、元気が出て、頑張れる。

頑張っているみっくんの姿を見れば、私だって頑張ろうって思えるんだよ。





今日もキレイなフォームで走るみっくんを眺めていると、



「花岡、何見てんの?」


「ひゃっ!?」



突然後ろから肩を叩かれて、びっくりして変な声が出てしまった。




「あ、浅野くん……?」



あまりの驚きでまだドキドキしている心臓を抑えながら、浅野くんと目を合わせた。



ほんと、心臓に悪いよ。




「どうしたの?」

と私が首を傾げると、




「あー………これ。花岡、お茶忘れただろ?」



差し出されたのは冷たいペットボトルのお茶。



「えっ?い、いいよ!大丈夫だよ〜!」



慌てて首を横に振った。

たしかに喉は乾いているけれど、そんな、浅野くんの大事なお茶を貰うわけには……



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