お前のこと、誰にも渡さないって決めた。
「みっくんって……私のこと、嫌い、なんだよね」
嫌いだって、みっくんの口から何度も聞かされてきた。
その度に、打ちのめされてきたはずなのに。
「なのに……なんで、私に優しくするの?」
嫌いって言う割に、いつだってヒーローみたいに助けてくれて
そんなんだから、私は馬鹿みたいに期待して
それでも、みっくんは私のことを嫌いって言う。
だったら……いっそのこと、突き放してくれたらいいのに。
そしたら私だって期待なんかせずに、また1から頑張るのに。
じっと真っ直ぐに見つめる私から、みっくんは少し目を逸らしながら言った。
「さぁ………なんでなんだろうな」
それは、はぐらかされた……というより、
みっくんの本心のように聞こえて。
「俺だって、おまえのことなんか放っておきたいって思ってる………けど」
苛立ったように、顔を少し歪めながらみっくんが言葉を繋いでいく。
「なんか、おまえは……おまえだけは、放っておけねーんだよ」
「だから」
みっくんは、逸らしていた目を私に向けた。
「嫌いなんだよ、おまえのことは」
向けられた言葉はどこまでも真っ直ぐで。
あぁ、今日は逃げずにちゃんと話してくれてるんだって……
それが、嬉しくて。