お前のこと、誰にも渡さないって決めた。
まぁ、もちろん “嫌い” って言われて傷つかないわけじゃないんだけどね!!
「じゃあ、俺そろそろ行くから」
一人で考え込んでいた私に、みっくんが告げる。
あ……そっか。
私は女子リレーが終わって、出場する種目が全部終わったけれど……みっくんはまだだよね。
男子リレーは体育祭の目玉だから、いちばん最後の種目。
その前に、男女混合のスゥエーデンリレーがあるんだけど………って!!
そうだ、私も応援席に戻らなきゃ!
なんてったって、スゥエーデンリレーは夏奈ちゃんも走るんだから!
私がワタワタ焦っているうちに、みっくんは背中を向けて歩き始めていた。
「みっくん!!」
そんな背中を、思わず呼び止めてしまって。
みっくんはこちらは振り向かずに、でも、その場で立ち止まってくれた。
えっと……、何か言わなきゃ!!
えぇっと………そうだっ、
「リレー頑張ってねっ!!」
みっくんのこと、わかりたいだとか
ちゃんと話してくれてありがとうだとか
好きだとか
純粋に、応援してるっていう気持ちだとか
ありったけの思いをぜんぶ詰め込んで、大好きな背中に叫んだ。