お前のこと、誰にも渡さないって決めた。
全部届いたのか、届かなかったのか────
ううん、きっと、ぜんぶは届いてないんだろうけど。
みっくんが、やっぱりこっちは見ないまま片手を上げて。
聞こえてるよ、のサインをした。
それからすぐに、みっくんはまた歩き始めて、私の視界から消えたけれど。
消えるその瞬間まで、いや見えなくなってからもしばらく、みっくんの背中を目で追っていた。
気づけば、擦りむいていた膝の痛みも気にならなくなっていて─────
みっくんパワーってやっぱり最強かも。
「……、よしっ!私も応援するぞっ!!」
体育祭も残り二種目。
まずは夏奈ちゃんのスゥエーデンリレー。
それから、大目玉の男子リレー。
自分の種目も終わって、やっと落ち着いて応援できるっ!!
そう思うとなんだかワクワクしてきて、足早にクラスの応援席へと戻った。