お前のこと、誰にも渡さないって決めた。


その後に続くのは、2組……そして4組。


もちろん、いちばんじゃないからといって遅いわけでは決してなく、むしろ速い。



じりじりと距離を詰めていく様子は、見ているだけで手に汗を握るほど。




特に順位の変動はないまま、第2走者にバトンが渡った。




「わっ、4組のヤツめちゃくちゃ速い…!」




夏奈ちゃんが小さく声をあげた。



全く同じことを私も思った。


3位につけていた4組だけど、第2走者の男の子は目を見張るほど足が速くて、瞬く間に2組を抜いて2位に這い上がった。



私たちのクラス、8組は、まだ先頭を突っ走っている。




だけど、あまりに速い4組の走者に、距離をじりじりと詰められているのは明らかで。





「頑張れ!逃げろ!」


「うおおおっ、走れ───っ!!」


「まだいけるぞ!!」




みんなの応援も段々とヒートアップしてきた。


夏奈ちゃんは、食い入るようにランナーに視線を向ける。


声は発していないけれど、熱烈に応援しているってことはよくわかる。





そんな中、第3走者にバトンが手渡った。




さきほどの4組の男の子の活躍により、8組と4組はほとんど同時に第3走者に移った。



僅かに私たちのクラス、8組が早かったけれど……きっとコンマ数秒ほどしかその差はない。




< 202 / 387 >

この作品をシェア

pagetop