お前のこと、誰にも渡さないって決めた。

「なっ……なに!?」


慌てて目を見開くと、翔太くんはふわふわの柔らかい笑顔のままで。



「や、ほんとに幸せそうに食うな〜って」



うっ………


もしかして、女子力ないなって幻滅されちゃったかな……なんて、眉を寄せると。




「なに険しい顔してんの?別に、悪いと思ってないし……むしろ、」



「むしろ……?」




きょとん、とすると、翔太くんのどこか熱っぽい視線に捕えられた。



その視線にドキッとする。



そんな私に、翔太くんがぼそりと呟いた。





「ほんと………可愛すぎ」


「え、」





一瞬、聞き間違いじゃないかと思った。



だけど、翔太くんの表情とか、様子とか───、そして流れる空気が嘘じゃないことを証明している。



反応に困り唖然とする私に、ふっと甘ったるい表情を向けて。



翔太くんが指先を私の口元に近づけて、それから、優しく唇の端にトンッと触れた。




「……クリーム付いてる」




離れた翔太くんの指には、私の口元についていたクリームが。



ひぇ………っ、恥ずかし……!



もっと恥ずかしいのは、そのクリームを翔太くんがぺろりと舐めたこと。



直視できない……!



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