お前のこと、誰にも渡さないって決めた。
「光希?」
みっくんの背中のうしろに隠すようにおしやられた私とみっくんを見比べて、目を見開いた翔太くん。
私はというと、目をぱちくりとさせるだけで。
みっくん……?
そんな私をちらりと横目で見たみっくんは、ぐっと眉を寄せて翔太くんに向き直る。
目を合わせたふたりの間にバチッと火花が散ったような気がした。
………のは、私の気のせいなのかもしれないけれど。
なんて考えていたら、みっくんが口を開いて、
「悪いけど、こいつのこと借りてくから」
不機嫌なトーンのまま、翔太くんに告げた。
一瞬意味がわからなかったけど、みっくんに手を無造作に掴まれて勢いよく引かれて気づいた。
“こいつ” って、もしかして私のこと……っ!?
その間にもみっくんに手をぐいぐいと引かれながら廊下をぐいぐいと突き進んでいく。
「み、みっくん!」
思わず、みっくんを呼んだけれど、みっくんはこっちを振り向きもしないで、
「なに?」
の一言。
ひぃ………っ、不機嫌すぎるよ!!