〜甘く、危険な恋〜止まない、愛してる。
「……俺がキスしたいのは、おまえだけだ……」
スーツの腕で私の目を覆い隠して、周りからの視界を遮って、
「……俺が愛してやるから、おまえは、俺以外の何も見なくていい……」
耳に口を付けて、声を吹き込む。
「……ただ、俺だけを見ていろ」
視界が彼の腕に阻まれたまま、「うん…」と、頷く。
「……愛してる……俺の圭乃」
甘く響く声に、身体が震えそうにもなる。
……それは、何処だろうと場所も時間も選ばずに、
私を捕らえて、離してはくれない……止まずに続いてく、愛してる……。
終わり

