エリート御曹司とお見合い恋愛!?
「お願いです、下ろしてください」
「また一緒に来てくれるって約束したら降ろしてあげるよ」
泣きそうになりながら自分を見上げている倉木さんに懇願する。しかし倉木さんは、さらに回している腕の力を強めた。
鍛えているというのは本当らしい。逆に私は力を入れていたものの、ひとりでバランスをとるのには限界があり、ついに支えを求めるように倉木さんの肩に手を置いて、ぎこちなく体を預けた。
汗もかいて、ほぼすっぴんで、こんなことで動揺して。本当に子どもだ。この心臓の音がどうか倉木さんには伝わっていないようにと必死で願う。
「分かりました。また来ます。ちゃんと頑張りますから」
降参の意を表して言い捨てると、倉木さんはゆっくりと私を下ろしてくれた。久々に地面に足をつけたような感覚で、なんだか平衡感覚がおかしい。ふらつく私を倉木さんはとっさに肩に手を添えて支えてくれた。
「倉木さん、そんなに私に筋肉つけさせたいですか?」
俯いたまま、意識したくなくて、意識しているのを悟られたくなくて、私はわざとらしく話題を振った。倉木さんは筋肉のついた女性が好みなんだろうか。どう考えても、誰かと一緒にトレーニングするタイプにも思えないけれど。
「また一緒に来てくれるって約束したら降ろしてあげるよ」
泣きそうになりながら自分を見上げている倉木さんに懇願する。しかし倉木さんは、さらに回している腕の力を強めた。
鍛えているというのは本当らしい。逆に私は力を入れていたものの、ひとりでバランスをとるのには限界があり、ついに支えを求めるように倉木さんの肩に手を置いて、ぎこちなく体を預けた。
汗もかいて、ほぼすっぴんで、こんなことで動揺して。本当に子どもだ。この心臓の音がどうか倉木さんには伝わっていないようにと必死で願う。
「分かりました。また来ます。ちゃんと頑張りますから」
降参の意を表して言い捨てると、倉木さんはゆっくりと私を下ろしてくれた。久々に地面に足をつけたような感覚で、なんだか平衡感覚がおかしい。ふらつく私を倉木さんはとっさに肩に手を添えて支えてくれた。
「倉木さん、そんなに私に筋肉つけさせたいですか?」
俯いたまま、意識したくなくて、意識しているのを悟られたくなくて、私はわざとらしく話題を振った。倉木さんは筋肉のついた女性が好みなんだろうか。どう考えても、誰かと一緒にトレーニングするタイプにも思えないけれど。