エリート御曹司とお見合い恋愛!?
「桜田さん?」
いきなり声をかけられ、私は口から心臓が飛び出そうになった。顔を上げれば、電話を終えた倉木さんが、こちらに近づいてきている。
「ごめん、もしかして待たせた?」
「いえ、今来たところですから」
本当にさらっと嘘をつくことができた自分に驚く。倉木さんは安心したような笑みを浮かべて、私をじっと見つめた。
「その服もよく似合ってるよ。桜田さん、意外と寒色系似合うよね」
本当に倉木さんはこういうところに卒がない。そして素直に褒め言葉を受け取れないことに自己嫌悪する。本当は、少しでも倉木さんに似合ってるって思って欲しくて必死で服を選んだのに。
今の私は、ウエストラインにリボンがあしらわれているが、上品系を意識した紺色のワンピースを着用している。さっきまでのトレーニング姿が少しでも払拭できたらいいのだけれど。
「それで、あの、どこに行くんですか?」
ジムに行くのに必要な物や恰好を指定された後で、できれば綺麗めの私服で来てほしい、という追加指定があったのはなんだったのか。
空腹でトレーニングをするとよくないので、ここに来る前に少し摘まんできたけれど。
「頑張った桜田さんにご褒美だよ」
倉木さんが告げたところでエレベーターがやってきた。おとなしくついていくことになり、エレベーターに乗り込むと、倉木さんは一階のボタンを迷うことなく押す。
そのことに少しだけ困惑した。社外に出るのだろうか。でも、我々の付き合いはこのビルの中だけだし。どういうつもりなんだろう。
いきなり声をかけられ、私は口から心臓が飛び出そうになった。顔を上げれば、電話を終えた倉木さんが、こちらに近づいてきている。
「ごめん、もしかして待たせた?」
「いえ、今来たところですから」
本当にさらっと嘘をつくことができた自分に驚く。倉木さんは安心したような笑みを浮かべて、私をじっと見つめた。
「その服もよく似合ってるよ。桜田さん、意外と寒色系似合うよね」
本当に倉木さんはこういうところに卒がない。そして素直に褒め言葉を受け取れないことに自己嫌悪する。本当は、少しでも倉木さんに似合ってるって思って欲しくて必死で服を選んだのに。
今の私は、ウエストラインにリボンがあしらわれているが、上品系を意識した紺色のワンピースを着用している。さっきまでのトレーニング姿が少しでも払拭できたらいいのだけれど。
「それで、あの、どこに行くんですか?」
ジムに行くのに必要な物や恰好を指定された後で、できれば綺麗めの私服で来てほしい、という追加指定があったのはなんだったのか。
空腹でトレーニングをするとよくないので、ここに来る前に少し摘まんできたけれど。
「頑張った桜田さんにご褒美だよ」
倉木さんが告げたところでエレベーターがやってきた。おとなしくついていくことになり、エレベーターに乗り込むと、倉木さんは一階のボタンを迷うことなく押す。
そのことに少しだけ困惑した。社外に出るのだろうか。でも、我々の付き合いはこのビルの中だけだし。どういうつもりなんだろう。