エリート御曹司とお見合い恋愛!?
あ!と思わず叫びそうになるのを瞬時に堪える。なんということだ。そもそも私の所属する会社の社長ではないか。社長が代替わりしたことはもちろん知っていたし、前社長の顔は覚えている。
、けれどその息子さんの顔までは覚えていなかった。普段、顔を合わせることはまずないし、 B.C. Building Inc.は八階から十階に入っているので、関係者がアッパーフロアの受付を利用することも少ない。
そうなると、一緒にいた女性は秘書なんだろう。それにしても
「倉木さんってやっぱりすごいんですね」
社員である私でさえ、ほぼ初対面なのに、そんな人と知り合いだなんて。すると、倉木さんは眉をしかめたままだった。
「あいつはすごいだろうけど、俺はべつにすごくないよ」
ぶっきらぼうに言い放つ倉木さんに私はつい笑ってしまった。
「いいえ、私にとっては倉木さんも十分にすごい人です。だって、倉木さんといると、初めてのことばかりですから」
それはお世辞ではなく、本音だった。こんなラウンジに足を運んだのはもちろん、ジムに挑戦したのも、こうして男の人とふたりで定期的に会ったりするのも。
全部、私にとっては初めての経験で、それを経験させてくれるのは倉木さんのおかげだ。誰かのために必死にお洒落してみたり、胸をときめかせたり、苦しくなったり。まるで、恋をしているみたい。
そこで私はふと自分の考えに引っかかった。
恋をしている“みたい”?目を目開いて倉木さんを見つめると、倉木さんは少し驚いた顔になった。
、けれどその息子さんの顔までは覚えていなかった。普段、顔を合わせることはまずないし、 B.C. Building Inc.は八階から十階に入っているので、関係者がアッパーフロアの受付を利用することも少ない。
そうなると、一緒にいた女性は秘書なんだろう。それにしても
「倉木さんってやっぱりすごいんですね」
社員である私でさえ、ほぼ初対面なのに、そんな人と知り合いだなんて。すると、倉木さんは眉をしかめたままだった。
「あいつはすごいだろうけど、俺はべつにすごくないよ」
ぶっきらぼうに言い放つ倉木さんに私はつい笑ってしまった。
「いいえ、私にとっては倉木さんも十分にすごい人です。だって、倉木さんといると、初めてのことばかりですから」
それはお世辞ではなく、本音だった。こんなラウンジに足を運んだのはもちろん、ジムに挑戦したのも、こうして男の人とふたりで定期的に会ったりするのも。
全部、私にとっては初めての経験で、それを経験させてくれるのは倉木さんのおかげだ。誰かのために必死にお洒落してみたり、胸をときめかせたり、苦しくなったり。まるで、恋をしているみたい。
そこで私はふと自分の考えに引っかかった。
恋をしている“みたい”?目を目開いて倉木さんを見つめると、倉木さんは少し驚いた顔になった。