エリート御曹司とお見合い恋愛!?
「藤野さん、お疲れ。今日はごめんね」
「いえ。社長から七割でいい、との伝言です」
「げっ、七割もとるのかよ。あいつ、自分は気まぐれに使ってるくせに。まぁ、しょうがないか。大事な秘書まで借りるわけだし」
そのやりとりでようやく思い出す。彼女は、たしかラウンジに行ったときに会った紀元社長の秘書をしていた人だ。
あのときは、眼鏡をかけてスーツ姿だったが、今は眼鏡をかけておらず、黒いパンツスタイルに菫色のウィンドブレーカーを羽織っている。
どちらかと言えば、こちらの方が自然な感じで魅力的だ。藤野さんは私に視線を寄越すと、丁寧に頭を下げてくれた。
「藤野七海(ふじのななみ)と申します。紀元社長の秘書をしています」
「さらに、うちの、いやあいつの専属操縦士なんだよ」
「操縦士!?」
藤野さんの言葉を継いだ倉木さんに、私はつい声をあげた。どういうことなのか。藤野さんは、そんな、私は社長の専属と言うわけでは、と小さい声で抗議している。なんだか堅そうな雰囲気だったが、その姿は可愛らしかった。
「屋上にヘリポートがあるのは、美緒も知ってただろ。会社が所有しているいくつかのヘリやら小型ジェット機は、普段浦安の基地に置いてもらってリースしたりしてるんだ」
その話は聞いていた。報道取材や送電線パトロール、災害時など、必要なときに他社に貸し出しを行っている。自社が使うのは、あまりないと聞いてはいたが。
「いえ。社長から七割でいい、との伝言です」
「げっ、七割もとるのかよ。あいつ、自分は気まぐれに使ってるくせに。まぁ、しょうがないか。大事な秘書まで借りるわけだし」
そのやりとりでようやく思い出す。彼女は、たしかラウンジに行ったときに会った紀元社長の秘書をしていた人だ。
あのときは、眼鏡をかけてスーツ姿だったが、今は眼鏡をかけておらず、黒いパンツスタイルに菫色のウィンドブレーカーを羽織っている。
どちらかと言えば、こちらの方が自然な感じで魅力的だ。藤野さんは私に視線を寄越すと、丁寧に頭を下げてくれた。
「藤野七海(ふじのななみ)と申します。紀元社長の秘書をしています」
「さらに、うちの、いやあいつの専属操縦士なんだよ」
「操縦士!?」
藤野さんの言葉を継いだ倉木さんに、私はつい声をあげた。どういうことなのか。藤野さんは、そんな、私は社長の専属と言うわけでは、と小さい声で抗議している。なんだか堅そうな雰囲気だったが、その姿は可愛らしかった。
「屋上にヘリポートがあるのは、美緒も知ってただろ。会社が所有しているいくつかのヘリやら小型ジェット機は、普段浦安の基地に置いてもらってリースしたりしてるんだ」
その話は聞いていた。報道取材や送電線パトロール、災害時など、必要なときに他社に貸し出しを行っている。自社が使うのは、あまりないと聞いてはいたが。