エリート御曹司とお見合い恋愛!?
そして倉木さんは自然にグラスに口づけて一口飲む。青い液体が揺れて、そんな倉木さんの横顔に釘づけになる。
「甘っ。ジュースみたい!」
甘いはずなのに、まるで苦いものでも飲んだかのような表情だ。そのままグラスが返される。
「でも美緒にはこれくらいでちょうどいいかもね」
「どういう意味ですか」
からかうような倉木さんに私は少しだけ口を尖らせる。どうしたって私のことは子ども扱いだ。もしも、他の女性と来てたら、もっとスマートなやりとりをしているんだろうか。
「うん、でも青はいいね。やっぱり美緒によく似合う」
その言葉に胸が高鳴る。たいした意味もないだろうし、ただ、似合うと言ってくれただけだ。それでも、さっき宮川さんから同じように似合うと言われたときよりも、ずっと心が揺す振られた。
そのとき倉木さんが携帯を取り出してディスプレイを確認した。すぐさま、少し出てくる、と私に断りを入れてバーを後にする。
急にひとりにされて、なんだか落ち着かった。けれど仕方ない、仕事のことかもしれないし。でも、こんな時間に?
「あれ? 倉木は?」
深みにはまりそうな思考を、戻ってきた宮川さんの一声が遮った。電話だと伝えて、私は作ってもらったカクテルの感想を伝える。
宮川さんは嬉しそうに笑ってくれた。倉木さんにしても、宮川さんにしても、自分の仕事が好きで、誇りをもっているのが伝わってくる。こうして、誰かのために頑張っているのが。
「甘っ。ジュースみたい!」
甘いはずなのに、まるで苦いものでも飲んだかのような表情だ。そのままグラスが返される。
「でも美緒にはこれくらいでちょうどいいかもね」
「どういう意味ですか」
からかうような倉木さんに私は少しだけ口を尖らせる。どうしたって私のことは子ども扱いだ。もしも、他の女性と来てたら、もっとスマートなやりとりをしているんだろうか。
「うん、でも青はいいね。やっぱり美緒によく似合う」
その言葉に胸が高鳴る。たいした意味もないだろうし、ただ、似合うと言ってくれただけだ。それでも、さっき宮川さんから同じように似合うと言われたときよりも、ずっと心が揺す振られた。
そのとき倉木さんが携帯を取り出してディスプレイを確認した。すぐさま、少し出てくる、と私に断りを入れてバーを後にする。
急にひとりにされて、なんだか落ち着かった。けれど仕方ない、仕事のことかもしれないし。でも、こんな時間に?
「あれ? 倉木は?」
深みにはまりそうな思考を、戻ってきた宮川さんの一声が遮った。電話だと伝えて、私は作ってもらったカクテルの感想を伝える。
宮川さんは嬉しそうに笑ってくれた。倉木さんにしても、宮川さんにしても、自分の仕事が好きで、誇りをもっているのが伝わってくる。こうして、誰かのために頑張っているのが。