エリート御曹司とお見合い恋愛!?
「美緒に余計なこと言ってないだろうな」
大丈夫でしたか、と尋ねる前に、隣に座った倉木さんが宮川さんに投げかけた。宮川さんは何食わぬ顔だ。
「開口一番がそれ? ひどいなー。ちょっとデートの約束を取りついでただけだよ。ね、美緒ちゃん」
倉木さんの眉間に皺が刻まれた、ような気がした。否定しようとしたところで、おかまいなく宮川さんが話題を変える。
「あ、そうそう。Bitter Zuckerのライブチケット、もうすぐ販売だな」
その話題に倉木さんは、しばし迷う素振りを見せてから、素直に話に乗ることにしたらしい。そうだな、と短く返して、おかわりを宮川さんに頼んだ。宮川さんはウイスキーのボトルに手を伸ばしながら続ける。
「平日だけど、また並ぶんだろうな」
「あのスタイルだけ、どうにかしてほしい」
「金に物言わせてオークションで落としたら?」
「平気で転売するような奴に、金も個人情報も渡したくない」
話についていけず、きょとんとしてると、宮川さんが作業しながら説明してくれた。なんでも倉木さんお気に入りの海外バンドが来日してライブを行うらしい。
けれど、そのバンドの方針か、契約内容のせいかは不明だがチケットはネット予約などはせず、いつも決まったお店で直接購入するしか入手方法がないという。
日本ではそこまでメジャーではないとはいえ、やはりチケットを手に入れたいファンが並んだりするんだとか。
「今回も諦めてる」
「大学のときとかならまだしもなぁ。じゃあ、金でアルバイト雇って並んでもらおう」
「すべて金で解決かよ」
「金がある奴がどんどん使って経済回してくれないと」
そういう問題ではないのでは、と思ったけれど倉木さんと宮川さんのやりとりを楽しく聞いていた。
大丈夫でしたか、と尋ねる前に、隣に座った倉木さんが宮川さんに投げかけた。宮川さんは何食わぬ顔だ。
「開口一番がそれ? ひどいなー。ちょっとデートの約束を取りついでただけだよ。ね、美緒ちゃん」
倉木さんの眉間に皺が刻まれた、ような気がした。否定しようとしたところで、おかまいなく宮川さんが話題を変える。
「あ、そうそう。Bitter Zuckerのライブチケット、もうすぐ販売だな」
その話題に倉木さんは、しばし迷う素振りを見せてから、素直に話に乗ることにしたらしい。そうだな、と短く返して、おかわりを宮川さんに頼んだ。宮川さんはウイスキーのボトルに手を伸ばしながら続ける。
「平日だけど、また並ぶんだろうな」
「あのスタイルだけ、どうにかしてほしい」
「金に物言わせてオークションで落としたら?」
「平気で転売するような奴に、金も個人情報も渡したくない」
話についていけず、きょとんとしてると、宮川さんが作業しながら説明してくれた。なんでも倉木さんお気に入りの海外バンドが来日してライブを行うらしい。
けれど、そのバンドの方針か、契約内容のせいかは不明だがチケットはネット予約などはせず、いつも決まったお店で直接購入するしか入手方法がないという。
日本ではそこまでメジャーではないとはいえ、やはりチケットを手に入れたいファンが並んだりするんだとか。
「今回も諦めてる」
「大学のときとかならまだしもなぁ。じゃあ、金でアルバイト雇って並んでもらおう」
「すべて金で解決かよ」
「金がある奴がどんどん使って経済回してくれないと」
そういう問題ではないのでは、と思ったけれど倉木さんと宮川さんのやりとりを楽しく聞いていた。