未知の世界5
ハッとして、気づくと医局中にいた先生方が私の周りを囲んでいる。
写真を見ながら過去の記憶が蘇ってしまっていた。
立って目を開けたまま。
「かなちゃん、大丈夫?」
前に立っていた先生が話しかける。
『はい…。なんかぼーっとしてしまって。ハハ。』
「この姿勢のまま、ずっと写真を見つめていたから、目を開けたまま気を失ってるのかと思ったよ。」
『…いや、すいません……。』
そういって持っていた写真を、前にいた先生に渡す。
『ちょっと外来で疲れてしまったんで、休憩してきます…。』
そう言って、私を囲む先生方から離れて行った。