未知の世界5
幸治さんのおかげで、朝になるとスッキリしていた。
出勤して朝の回診へ。
「おはよう。」
といつものようにりさちゃんのベッドへ。
『おはようございます。』
りさちゃん、昨日の私の姿を見て驚いてるかな。
「昨日はビックリさせちゃったかな?」
『ううん。そんなことないよ。
それよりも先生が私と同じように治療しながら、お医者さんやってるってすごいと思ったよ!』
りさちゃんの目はいつもより輝いている。
「ありがとう。私も喘息だから、発作が起きた時や吸入の辛さはよく分かるよ。昨日は頑張って吸入してたりさちゃんを見たら、私も頑張ろうって思えたよ。」
りさちゃんは私の言葉に嬉しそうな顔をする。
「りさちゃんの検査結果なんだけど、だいぶ良くなって来てるから、もう少し頑張ったらまた検査して、そこでいい結果なら退院できるからね。」
私の言葉を聞いてさらに嬉しそうな顔をする。
今なら先日の脱走について聞けるかも…。
私は椅子に座ってりさちゃんの目をじっとみた。