先生に青春を取られたっていう話



岡本side


俺は、友達の会社の手伝いをしている時恩師から電話が入った。



『産休に入った先生が急遽出てしまって。

代わりにその先生の担当クラスと数学を受け持ってほしいという内容だった。」



大学時代に数学の教員免許は取ったものの教師にはまったく興味がなかったので、そのまま友達の企業を手伝っていた。


給料も申し分なかったし、俺はこの生活に不満はなかった。

むしろ、満足してたし。



「電話なんだった?」


声をかけてきたのは企業した友達の朝比奈 圭(あさひな けい)

同じく26歳。


俺は朝比奈をヒナと呼んでいる。


俺たちは高校で知り合ってそのまま同じ都内の名門国立大学の経営学部に進学し、ヒナは企業をすると言い出し俺はそのサポートをここ2年間している。



「あ〜大学のさ俺結城ゼミだっただろ?

その教授から電話だった。」


「ふ〜ん?で・・・?」


「で、俺が数学の教員免許を取得したのも知ってたからさ、急遽産休に入った高校の先生の代わりをしてほしいっていう内容だった。」


「そっか・・結城教授にはお前すげーお世話になってたもんな・・
そりゃ、断れ無いか。」


「おう・・

こっちも定期的に手伝いに来るからさ!」


「太一にはかなり助けられてるもんな!

お前の埋め合わせなんてそうそういないし、頼むわ!」


「任せろって。

とりあえず明後日には来てほしいみたいなことだったからそれなりに準備してくる

悪いなっ!ヒナ」




「頑張れよ!!
岡本”先生”♡」


「バーカ!!(笑)」





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