先生に青春を取られたっていう話
そしてあっという間に2日経ち、
俺は高校の職員室にいる。
「ここが岡本先生のデスクです。
今日からしばらくよろしくお願いしますね!」
白髪まじりの背の低めの優しそうなおじいちゃん教頭に俺は案内されている。
「こちらこそ、よろしくお願いします。
何ぶん教師の仕事は初めてですし・・至らぬ点ばかりかと思いますが、頑張らせていただきます。」
それから俺が主に活動(サボる)する場所であろう、数学準備室。
「数学準備室で過ごされる数学教員はまず職員室にいますので、ここは自由にお使いください!
ここだと気をつかわなくて良いかと思いますよ。」
なんて良い教頭なんだ!
神様か!? 仏さんか!?
「ありがとうございます!
ここ使わせてもらいます!」
「ええ!是非是非!
では、次に、佐久間先生が受け持っている2年3組の教室に向かいましょうか!」
と、言ってついていったがまず率直な意見
”遠い”
別棟にある職員室や準備室。
保健室や理科室など生徒が良く使う教室は同じ棟に設立されている。
こりゃ、先生たち大変だな。
同情をしている間にあっという間に2年3組の表札がかかった懐かしい教室の前まで来ていた。