先生に青春を取られたっていう話
「ん?」
3人の男子生徒の中に女の先生?
白衣を身に纏ったその先生は何やら言い寄られているように見えた。
しばらく見ていたら、1人の男子生徒が先生の腕を掴み何やらもめている。
さすがに困ったのか先生も抵抗し始めた。
・・・仕方ねぇな・・
コピー室から走って2階窓から見えた裏庭に向かった。
「やめなさい!!」
「先生が来てくれたら済むことじゃ〜ん!」
「おい!何してんだ!?」
「やべっ!」
「行こうぜ」
早足で逃げていった男子生徒。
立ってボーっとしているこの先生に俺は話かけた。
「あの・・大丈夫っすか?」
「はは・・今時の男子高校生ってもうあんな力があるんですね・・
びっくりしちゃいました。」
ああ、なるほど。
男子校生が好きそうなタイプだわ。
150センチくらいの小柄な身長に、クリーム色に綺麗に染まったロングの髪の毛は緩く巻かれ、童顔な顔に、胸がでかい。
いや、ここの男の先生たちも放っとかないタイプか?
「あっ、俺今日から佐久間先生の代理でこの学校に勤務することになった岡本です。」
「岡本先生・・先ほどは助けてくださってありがとうございました。
私は、ここの保健医してます。鈴森 澪(すずもり みお)と言います。
こんな対面ですみません・・」
恥ずかしいと言いながら胸を撫でおろす姿に落される男は多くないだろうな。
「いえ、気をつけてくださいね。
俺偶然、コピー室から見えたものですから・・」
ははっと俺は笑いながら髪を触った。
「では、」
と俺はさっきの作業をしにまた戻った。