先生に青春を取られたっていう話
悩んでいるうちにまたさらに10分が経過した。
タバコは4本目。
「俺、今日1箱空けるんじゃないだろうな・・」
なんて苦笑いしながら3本しか残っていないタバコの箱を手にし眺めた。
ガラガラガラ・・・
ドアに目をやると息を切らした櫻木が膝を抱えている。
「おっせーーーーわ!!」
30分はさすがに遅いよな!?
まだドア付近にいる櫻木は若干涙目だ。
「うっ・・だって迷ったんだもん・・」
”だもん”ってなんだこいつ。
普通に可愛いじゃねーか?
ん?可愛い?
「だもんじゃねぇ・・こっちは待ちくたびれてタバコ4本も吸い終わったわっ!」
そしたらもう切り替わったのかクールな顔して
「タバコくさっ」
って言った。
しかも顔をすごいしかめながら。
でも、そのあとすぐに見せた表情は何だか優しい顔つきだった。