冷徹ドクター 秘密の独占愛


どちらさん?

白衣を着ているのから、ドクターというのは確定。

いやでも、もしかして歯大生とか?
何か若そうに見えるし。

院長とも顔見知りなのか和気あいあいとした空気が漂っている。

ビタミンカラーの小花柄スカートに、フレアのデザインが可愛いホワイトのニット。

その上に白衣を羽織っているから、なんだかやたら華やかに見える。


「誰ですかね?」

「……さぁ?」


反応からして下村さんも知らない人らしい。

二人して疑問の視線を送っていると、院長とその女性はそのまま医局へと入っていった。


「こんにちは〜」


そんなタイミングで入り口の扉が開き、挨拶と共に下村さんが立ち上がる。

振り向くと例の津田さんが靴を脱いでスリッパを取り出していた。


「今日は誰が診ますかね? 初診からずっと律己先生だから今日も診るのかな」


カルテをペラっとめくり、初診からの記録を見ながら下村さんは首を傾げる。


「どうかな……ドクター担当は決まってないから、どの先生でもいいと思うけど、とりあえず声掛けてくるね」


手渡されたカルテを手に医局に声を掛けに行こうとした時、律己先生が医局から出てくる。

その後ろからさっきの白衣の女性も続いて現れた。

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