冷徹ドクター 秘密の独占愛
今日は残業もなく、診療終了時刻と共に仕事を上がることができた。
助手のみんなが控え室を出ていってから病院を出ると、約束通り一階にある医院の駐車場に車が一台停車していた。
初めて見る律己先生の車は、海外の誰もが知る高級外車だった。
今まで乗ったことのない高級車で、見た瞬間怯んでしまったけど、その運転席にいる律己先生の姿に感嘆の吐息が漏れてしまった。
“似合う”なんて陳腐な言い方じゃなく、逆にいい車を引き立ててしまっていると言った方がしっくりくる。
「すみません、お待たせしました」
「いや、全然待ってない」
さっきまで診療室で一緒に仕事をして「お疲れ様でした」と上がってから、またこうしてプライベートな時間に律己先生と会っているなんて、ここに入った頃の私には想像もしないことだった。
まして居候することになるなんて、例え絶対に当てられると有名な占い師に占ってもらっても当てられなかったとさえ思える。
「自宅の場所を教えてくれるか」
「あ、はいっ」