冷徹ドクター 秘密の独占愛
話を聞きながら、律己先生は抱き上げた私をゆったりとした足取りで運んでいく。
「私、重いですから!」と上げた声も微笑みと共にスルーされて、下ろされた先は綺麗に整えられた寝室の広いベッドの上だった。
「もし、そうだったとしたら……嫌だと思ってくれたのか?」
私を下ろして横に腰掛けた律己先生は、撫でるように私の頬に手を触れる。
次第に激しくなっていく心音に包まれながら、素直にコクリと頷いていた。
「……嫌です」
独占欲をむき出しにした自分の声に、自分でも驚いた。
でも、気持ちをストレートにぶつけてくれる律己先生に対して、今更もう自分を偽らない。
そろりと上げた視線の先、ずっと私を見つめていたであろう律己先生と目が合う。
傾いた顔が近付いて、静かに瞼を閉じた。
そっと重なり合った唇の感触に、体の奥がキュンと痺れる。
触れては離れる甘いキスを終えると、律己先生は私を腕の中に抱き寄せた。