冷徹ドクター 秘密の独占愛
「浅木の側にいると……嫉妬深くなった上に、欲深くもなったみたいだ」
耳を隠す髪を指でかき上げると、律己先生の唇が耳元に近付くのを感じる。
「今ならまだ……抑えられる。だから、嫌なら――」
聞こえる声に、腕の中で首を横に振っていた。
私の無言の返事に、律己先生の声はプツリと途絶える。
「嫌じゃ、ないです……」
高鳴る鼓動に包まれながら、再びぎゅっと密着する律己先生に自ら腕を回す。
私の返事を受け取った律己先生は、そっと抱き締める私の体をベッドへと沈めた。
「嫉妬と独占欲で……優しくしてやれないかもしれない」
真上から私を見下ろした律己先生の綺麗な髪がサラリと揺れる。
そんな言葉にさえも心臓はキュンと震えて、激しく音を立てていた。
「あの……千紗って、呼んでください」
そう言った私に、律己先生はふっと柔らかい微笑を浮かべる。
「千紗……」
初めて私の名前を口にした唇は、体の力が抜けてしまうような蕩ける口付けを落とした。