冷徹ドクター 秘密の独占愛


だけど、その翌日。
慎から正式に申し出があった。

「付き合ってもらえませんか」と。

順番が狂っちゃったけど、そのつもりで食事にも誘ったと慎は言ってくれた。


そんな風に始まったお付き合いだったけど、交際は極めて順調だった。

始まりが始まりだっただけに、長続きしないかもしれないなんてどこかで思う部分も密かにあった。

だけど、そんなことを忘れてしまうほど、慎は私との関係を誠実に築いていってくれていた。


と、思っていた。

真実を知るまでは……。


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