冷徹ドクター 秘密の独占愛


もうすっかり吹っ切って忘れたのに、どうしてまた私の前に現れてくれたのだろう。

しかも、やり直したいなんて信じられないことをぬかしてきた。


スリルと隣り合わせで勝手に見た、スマホの中身は今も忘れられない。

私以外の“カノジョ”たちとのやり取りは、証拠隠滅のためかそれらしいものは見当たらなかった。

だけど、私は見つけてしまった。

決定的な証拠となる、同僚とのやり取りを。


友達だという同期の営業マンとは、紹介したいからと一度一緒に飲みに行ったことがある。

その友達とのやり取りで、私を含めた“カノジョ”の話題で盛り上がっていた。

と言っても、友達の方は若干引き気味で、いい加減やめとけよ的な、忠告をするような内容も中にはあった。

だけど慎はお構いなしの様子で、自慢でもするように“カノジョ”たちの格付けをしていた。


ある彼女は、顔が某人気アイドルグループの子に似ててタイプだと言っていた。

もう一人の彼女は、家庭的で癒し系。
会うと作ってくれる手料理が絶品だそうで、結婚したらいい奥さんになるだなんて言っていた。

そして私に関しては、こんなことを言っていた。

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