浅葱色の記憶
シュッ ドカッ
衣のすれる音がしたと思ったら
私は、鳩尾を軽く殴られ跪く
「か……桂さん!?」
「悪いが、お前を失うわけにはいかない」
桂さんが抜刀し、中山さんと向き合う
斎藤さんが、私を支え
少し離れた
もしも、中山さんが斬られたら
私が消える?
一瞬、そう思ったが
桂さんが、中山さんに小傷を負わせて
私をチラリと見る
桂さん…… まさか?
私は、透けなかった
だから… 桂さんは、中山さんを斬った
利き腕を外され、慣れない左手に刀を構えたところで、桂さんに敵うはずもなく
中山さんは、倒れた
消えない
中山さんは、向こうでも、こっちでも
死んだ?
「真結 彼は、苦しんでいたんだ
斬り続け、耐えられなくなったのだ
そんな奴をたくさん見てきた
楽にしてやらなければいけない」
私は、斎藤さんを振りほどくと
桂さんのそばに行き
パチンッ
平手打ちした
「殺すなら、私を殺しなさいよ!!」
「言ったろ
お前を失うわけにはいかない」
「なんで…」
「そんなの、惚れてるからに決まってる
お前、俺の口づけを何だと思ってたんだ?」
「薬」
「ハッハッハッ!!!
やはり、真結は、面白い!!!
真結が病や怪我になれば
俺は、口づけが出来るわけだな!」
「はぁ!?なんで!?
私の許しもなく、勝手にするな!!!」
「許しを得たらいいのか?」
「…馬鹿じゃないの!?許さない!!」
桂さんは、落ちた鈴を拾い
私に差し出した
「この鈴の音が聞こえなければ
俺は、真結を失うところだったな」
私は、鈴を受け取った
「…不本意ですが
中山さんを止めてくれて
ありがとうございます」
後ろに気配を感じ、振り返ると
幹部が勢ぞろいしていた
衣のすれる音がしたと思ったら
私は、鳩尾を軽く殴られ跪く
「か……桂さん!?」
「悪いが、お前を失うわけにはいかない」
桂さんが抜刀し、中山さんと向き合う
斎藤さんが、私を支え
少し離れた
もしも、中山さんが斬られたら
私が消える?
一瞬、そう思ったが
桂さんが、中山さんに小傷を負わせて
私をチラリと見る
桂さん…… まさか?
私は、透けなかった
だから… 桂さんは、中山さんを斬った
利き腕を外され、慣れない左手に刀を構えたところで、桂さんに敵うはずもなく
中山さんは、倒れた
消えない
中山さんは、向こうでも、こっちでも
死んだ?
「真結 彼は、苦しんでいたんだ
斬り続け、耐えられなくなったのだ
そんな奴をたくさん見てきた
楽にしてやらなければいけない」
私は、斎藤さんを振りほどくと
桂さんのそばに行き
パチンッ
平手打ちした
「殺すなら、私を殺しなさいよ!!」
「言ったろ
お前を失うわけにはいかない」
「なんで…」
「そんなの、惚れてるからに決まってる
お前、俺の口づけを何だと思ってたんだ?」
「薬」
「ハッハッハッ!!!
やはり、真結は、面白い!!!
真結が病や怪我になれば
俺は、口づけが出来るわけだな!」
「はぁ!?なんで!?
私の許しもなく、勝手にするな!!!」
「許しを得たらいいのか?」
「…馬鹿じゃないの!?許さない!!」
桂さんは、落ちた鈴を拾い
私に差し出した
「この鈴の音が聞こえなければ
俺は、真結を失うところだったな」
私は、鈴を受け取った
「…不本意ですが
中山さんを止めてくれて
ありがとうございます」
後ろに気配を感じ、振り返ると
幹部が勢ぞろいしていた