time~元暴走族豊×キャバ嬢カナ~
浅葱が用意してくれたマンションに帰る気分ではない。
でも、あたしには他に行く場所なんてなくて……―
沢山の人が行き交う中、邪魔にならないように端のほうへ移動したあたしはピッチを手にした。
明美くらいしか友達って呼べる人間がいないなんて、寂しいことなのかもしれない。
明美の番号を画面に表示させ、発信ボタンを押そうとしたとき……
「カナ…?」
声と共にあたしのほうへと駆け寄ってくる足音が…――
「宗。」
「どうしたんだよ?そんな青白い顔して。」
行き場のないあたしを見つけてくれた宗はあたしの体を支えてくれた。
沢山の人がいるのに、誰一人としてあたしに声をかける人なんていない。
この場所では具合の悪そうな女に用はないから。
だから、宗があたしを見つけてくれたことに涙が出そうだった。
「取り合えず、家まで送るからな。」
「もう、あそこには住んでない。」
あたしの体を支えながら足を進めた宗の体を力いっぱい掴んだ。
でも、あたしには他に行く場所なんてなくて……―
沢山の人が行き交う中、邪魔にならないように端のほうへ移動したあたしはピッチを手にした。
明美くらいしか友達って呼べる人間がいないなんて、寂しいことなのかもしれない。
明美の番号を画面に表示させ、発信ボタンを押そうとしたとき……
「カナ…?」
声と共にあたしのほうへと駆け寄ってくる足音が…――
「宗。」
「どうしたんだよ?そんな青白い顔して。」
行き場のないあたしを見つけてくれた宗はあたしの体を支えてくれた。
沢山の人がいるのに、誰一人としてあたしに声をかける人なんていない。
この場所では具合の悪そうな女に用はないから。
だから、宗があたしを見つけてくれたことに涙が出そうだった。
「取り合えず、家まで送るからな。」
「もう、あそこには住んでない。」
あたしの体を支えながら足を進めた宗の体を力いっぱい掴んだ。