生存税


「じゃあ、今この町で暮らしている数少ない人って」


「金を払ってる金持ちか、誰かを犠牲にして逃れた人。」



ということは、アランも過去に誰かを犠牲にした事になる。アランとグレンが悩まされていた過去は、きっとこのことだ。




「でも、言っておくけど、この方法が一番辛いから。残された人の気持ちの方がよっぽど。」


「...梨恋ちゃん。」


「同情なんていらないから...じゃあね。」




梨恋はそういうと、先の長いまっすぐな道を歩いて去っていった。






「誰かを、犠牲にしないと、生きれない..。」


そんなことまでして、隼は生きたくなかった。残された方の気持ちが辛いのは、隼には痛いほどわかっていたから。


一生その助けられた罪を背負っていかなければならないのは重すぎる。




「...隼!遅いよ!」



アパートの二階の窓から顔を出して、声を掛けるグレンを見つけた。そういえば、話に集中していたせいで、時間を忘れてた気がする。




「あ、ごめん!!」


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