生存税


家に入ると、グレンが体育座りをしていた。


「隼、誰と話してたの?」


「あー、この町の女の子。グレンも知ってるでしょ?」


「...女?..居たっけ?」



グレンはあごを掴んで必死に、難しそうに考えていた。雰囲気的にこないだと同じ感じだ。



「駄目だ、やっぱり思い出せない。」


「...そっか。」



グレンは、記憶喪失的な何かなのかと一瞬疑った。
でも、彼には二重人格という性格もある故それが原因の可能性が多々ある。



「グレンと、梨恋ちゃん絡みありそうだと思ったんだけどな。」


「え?その女、梨恋っていうの?」


「まさか、思い出した!?」



グレンが驚いたような表情を見せたことから、知り合いだったという希望を抱いた。




「..いや。でも、絶対会ったことある。」




それもそうだ。
こんな小さな町なのだから、必ず勿論一回はあったことあるはずだ。
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