私に触れて、そして殺して


チャンスを逃したのか、
チャンスを流したのか…

少なからず
私の中で迷いが生じていたのは確かだ



私が逃げ出したら
当たり前だが、レンは追いかけてくる
うまく逃げられたとしても
三好さんが私を探すだろう

逃げた私はどこへいく?
警察?
私は逃げられるのだろうか…


それに
私が逃げたことで
レンはどうなるんだろう


それを考えたら
身体が動かなくなってしまったのだ
この生活で
私の世話を嫌な顔一つせず
いつも優しく接してくるレン

私は心を許し始めていた



「流すよ、おいで」


手を伸ばして来たレン
その手を私は無条件で握ってしまう
身体も洗っちゃおう、と言われる
レンにされるがまま

でも、初めの羞恥は然程なくなっていた

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