私に触れて、そして殺して


タツヤの手作り、だというガラスの指輪
世界にたった一つ
これを作るために
毎日のように出かけていたんだ

そう思うと
嬉しさと…申し訳なさが生まれる

いつだったか
タツヤとこのまま一緒になれたら、なんて
思ったこともあった
でもそれは
付き合っていた頃の話
私がタツヤのことが好きで
タツヤも私の事だけを見ていてくれた


でも、今は違う
タツヤは私を裏切った
でも、助けてくれた

今、私が生きているのは
タツヤがいてくれてるから
それは、理解している


でも、でも…


なんで今日に限って
この1年、何もなかったのに…どうして

レンが現れた事で
蓋をしていた気持ちが
徐々に溢れ出そうとしている

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