私に触れて、そして殺して
「おはよう、サラ」
小さな川が流れている橋に
レンが立っていた
私が来るのをわかっていたかのように…
『早起きね、レン』
そう話すと
レンはなんだか嬉しそうに笑っている
「やっぱり、勿体無いな。俺にしようよ」
何が勿体無いのか、わからないが
私の選択肢には初めからレンはない
それをレンはわかっているはず
『ありがとう、レン』
橋を渡りきり
レンの方へと振り返る
ずっと引っかかっていたことを
レンに投げかけた
『私は凛子よ、サラじゃない。サラはレンの事を待っているんじゃない?』
それだけ伝えて、また歩き出した
サラがどんな人で
レンとどういう関係なのかわからない