私に触れて、そして殺して
「お客様、」
声をかけてきたのは店長
ここが試着室だということを忘れて居たのか
先輩は今出ます、と着替え始めた
私は会釈をし試着室を出る
『すみません、』
試着室を後にした私は店長に駆け寄ると
あとは任せて、と言ってくれた
『大丈夫ですよ。もう過去のことですか』
「彼女はそうは思ってないみたいだけど?」
丸聞こえだったか、と苦笑いしてしまう
確かに店長の言う通りかもしれない
でも、これから先
先輩とも、タツヤとも
会うことはないだろう
『じゃあ、なおさらですよ』
今、思う
三吉さんの存在は偉大だ
彼がいてくれるってだけで
こんなに強くいられる
だから、私は大丈夫