君に捧ぐは、王冠を賭けた愛。
想像以上に危険な現場。

シンに任せてしまったけど、大丈夫かな?

ヒヤヒヤしていると、シンは簡単にふたりの間に割って入った。

周りから「危ない!」という声が飛ぶ。

ふたりの拳がシン目掛けて勢いよくふるわれる。

シン!

思わず目を覆う。

次に目を開けると、ふたりの大男は土の上に転がっていた。

パンパンと手を払うシンは、余裕に表情。
どうやら私の心配なんていらなかったみたい。

おー、と拍手が沸き起こる。

喧嘩をしていた男性ふたりは罰が悪そうに立ち上がる。

シンに、和解をしないとどうなるかわかってるよな、と脅され、渋々握手をして和解をしてる。

ほっ。
よかった。
とりあえず一件落着だ。
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