音を紡ぐ
そしてお祭り当日。


お昼から朱里と朱里のお母さんが来て、浴衣を着せてくれたり、髪型をアレンジしてくれた。


さすが、ネットで調べただけはあるよね!!


「可愛い!!ありがとう、朱里!!私じゃないみたいだよ。」


「どういたしましてー!これで斗季のことをビックリさせようね!」


「なになに〜有紗ちゃんの好きな人?いいわねー青春って感じじゃない?」


朱里のお母さんが嬉しそうに言う。


「もう!お母さんったら。」


「そう言う朱里はどうなのよ?好きな人いないの?」


お母さんに聞かれて朱里は顔を真っ赤にした。


「朱里、付き合ってる人いるんですよ。」


「えっ!?そうなの!?なら、今度家に連れてきなさいよ!」


「有紗!!なんで言っちゃうの!?あーー、もう!!とりあえず、今度ね!お母さんありがとう!ほら、帰って!!」


朱里がお母さんの背中を押して帰らそうとしている。


「あっ!おばさんありがとうございました!」


「いいのよ!じゃあね、有紗ちゃん。」


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