音を紡ぐ
いつもは照れるのに今日は普通に可愛いって言われた。


逆に私の方が照れてしまう。


「ありがとう・・・・・///// あっ!そろそろ花火見えるところに行こうよ!」


「俺いい所知ってるよ!こっち!!」


少し広場を抜けると海の方から波の音がする。


人がいっぱいで気づかなかった。


人混みを抜けて、斗季の後ろを着いていく。


すると突然斗季が止まって私の方を振り返る。


「ここからちょっと登るから、手繋いで。危ないから。」


「・・・・・・・・・うん。」


こういう斗季の優しさが好き。


さり気なく私のことを気遣ってくれる。


・・・・・・・・今日は頑張っるって言ったんだから、ちゃんと自分の気持ち伝えなきゃ。


怖い。


もし、伝えて関係が悪くなったら?


今まで通り一緒に過ごせない?


気まずくなってしまうのかな?


長い階段を登りきると少し息があがる。


「有紗、大丈夫?苦しくない?」


「うん。大丈夫。うわぁーーーー!!海が綺麗!!」





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