寵愛婚―華麗なる王太子殿下は今日も新妻への独占欲が隠せない
 半年後に迫ったアリスの結婚式には、テオもセレナを伴い出席するが、事情を何も知らない人からの興味本位の視線を、どんな顔でやり過ごそうかと、テオは今からあれこれ考え、楽しみにしている。
 新婦の元恋人は王太子であり、本人が結婚式に顔を出すとは、どうなっているのだと、平和な国に刺激的な話題を提供するのもいいだろうと、テオは面白がっているのだ。
 セレナと無事に結婚できたからこその余裕だが、セレナに何ひとつ説明していなかったと改めて気づき、焦りを覚えた。
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