寵愛婚―華麗なる王太子殿下は今日も新妻への独占欲が隠せない
何度、自分の想いと三人で進めている計画を伝えようとしたことか。
しかし、これからも、三人がどうやって結婚相手を変更させたのかをセレナに話すつもりはない。
きっとセレナは自分は両親から愛されていないと思い続けるだろう。
そして、騎士団で鍛錬に励み、勉強や刺繍を精一杯頑張っても、結局クラリーチェには敵わなかったと、自分を卑下する感情を捨てられないだろう。
それをわかっていても、何も話すつもりはない。
優しいセレナのことだ、話せば自分にも何か手伝えることがあったはずだと自分を責めるに違いないからだ。
クラリーチェを自室に閉じ込め、自由を奪うような計画以外にも何か方法があったのではないかと、苦しむだろう。
それに、テオと結婚するための努力も協力もせず、カルロとの結婚を受け入れていた自分を悔やむはずだ。
それがわかっているテオは、何も言わずにいようと決めている。
彼女がこれまで味わっていた寂しさはどうすることもできないが、その寂しさを払拭しても余りあるほどセレナを甘やかし、愛していくと決めている。
テオはセレナの体温を感じながら、その熱以上に熱くなる自分の体を持て余す。
今すぐナイトドレスを脱がせて形のいい胸を舌先で舐め、そして蜜が溢れる場所を硬い己で激しく突きたい……。
「いや、今日はやめておこう……」
硬くなったものをどうにか落ち着かせ、テオはぐっと唇を結んだ。
王太子妃として一日中張り詰めていたセレナの疲れは半端なものではなく、身動きひとつせず眠り続ける中、起こすのは忍びない。
テオは欲で満ちた感情を抑えた。
「愛してるよ、お前だけだ、この先も」
熱のこもった視線と、震えてしまうほど深い想いを乗せた言葉は、安心したように眠り続けるセレナの耳に、届くことはなかった。