寵愛婚―華麗なる王太子殿下は今日も新妻への独占欲が隠せない
「セレナ様、母国を離れて寂しいとは思いますが、テオ殿下のお気持ちを信じてくださいね。誤解されやすいですけど、一途で優しい王子様なんです。決してセレナ様を裏切る事はないですし、セレナ様の存在がテオ殿下にとってどれほど大切なものか……」
興奮ぎみに話すソフィアに、セレナは苦笑した。
「テオ殿下は……私ではなくお姉様のために早く結婚しようとして……ううん、いいや。そのことは」
ソフィアの言葉の勢いに流されるように思わず口を開いたが、セレナは慌てて手で口元を抑えた。
テオがセレナとの結婚を急いでいるのは、クラリーチェとカルロが無事に結婚できるよう配慮しているからだとセレナは思っている。
しかし、ソフィアはセレナが口ごもったのは照れたからだと誤解し、からかうような表情を浮かべた。
「ほーら、噂をすれば。セレナ様と離れているのが寂しくてあっという間に戻ってきましたよ」
「え?」