風の旋律
言葉にはしなくても、施設の皆は僕を“家族”だと思ってくれているのが伝わってきた。
優しくするだけじゃなく、叱ってくれた。
施設の子供たちも、僕を兄のように慕ってくれた。
最初は、子供たちにもそれぞれの事情があるわけで、お互いに警戒してた部分もあったけどね。
いつのまにか、本当にいつのまにか、僕にはあの施設が“居場所”になっていたんだ。
それでね………
ひねくれ者の僕が……
“家族の愛”とか知らない僕が……
それに気付くことができたのは………
君のおかげなんだよ?
音羽。