【続】清華魔法学園〜未来選択編〜
だけど地面はすぐそこ。
これは私がお怪我コースだ。
「………っ」
どうしようもできなくなったので、痛みに備えて目をギュッと閉じる。
その時。
「闇よ、他の者を衝撃から守れ」
聞き覚えのある声と共に強い魔法が私を囲む感覚が伝わってきた。
この声とこの魔法の感じは………
「………っ」
今の状況が気になって瞳を開ければ私の体は黒い魔法に囲まれ、降下を止められていた。
黒い魔法の少し向こうに見える無表情の人物こそが、私を魔法で助けてくれた人物。
「………危ねぇだろ、バカ」
私を間一髪で助けてくれた人物は怜桜。
怜桜は無表情ながら呆れたようにため息をつき、私を見つめていた。