【続】清華魔法学園〜未来選択編〜
何とか物理的に攻撃を与えたい。
私と珠樹はただ目の前のことに互いに違う意味で夢中になっていた。
だから気づかなかったのだ。
周りの現状に。
「土よ、他の者の動きを制御しなさい」
中性的な美しい声が静かな怒りを秘めた詠唱を唱える。
パァァァァッ
「「………っ!!?」」
詠唱によって現れたのは土のツル。
そのツルは詠唱の通り、私と珠樹の動きを制御するように複雑に絡まってきた。
2人とも戦いに集中していた為、予想外の魔法になす術なく囚われていく。