誰かを護れる、そんな人に私はなりたかった。
「終わったぁーー!!!!」
「毎度楽はうるさいね。」
「だってテスト終わったんだよー!?
勉強なんか大っ嫌い!!」
「別に勉強しなくても答え分からない?」
「あーもー桜悠くんは天才だからダメ!!
来都くんも!!」
「……俺もなのか。」
テスト終わった打ち上げ?と楽が言ったため、ファミレスに来ていた。
私はもちろんオムライス。
「……お前、オムライス好きなのか?」
「……別に。」
「……いや、隠す必要ないだろ。」
今、完全に来都に子供扱いされてるような。
「明日から学祭だねぇー!!
て言っても僕は接客だけど……。」
「仕方ないよ。
俺たちも接客にされちゃったし、今年はサボれないね。」
「……めんどくせぇ。」
3人とも始まる前から疲れきってる……。
まぁ、みんな頑張って。
「真琴は裏方なんだよね?料理?」
「……そう。」
「じゃあ、食べに行くね。ね?来都。」
「……あぁ。」
「……とびきり美味しいのを作るよ。」
それから時間は過ぎ、私たちは別れた。
家に帰ると、今日もビビはいなかった。
「最近、どうしたんだろ。」
ご飯は食べているみたいだし、帰ってもいるみたいだけれど。
最近は私の傍にいることも少なく、夜遅くにどこかに出かけることも多くなった。
少し心配ではあるけれど……ビビの考えることだ。
何かあるんだろう。