誰かを護れる、そんな人に私はなりたかった。



「終わったぁーー!!!!」



「毎度楽はうるさいね。」



「だってテスト終わったんだよー!?
勉強なんか大っ嫌い!!」



「別に勉強しなくても答え分からない?」



「あーもー桜悠くんは天才だからダメ!!
来都くんも!!」



「……俺もなのか。」



テスト終わった打ち上げ?と楽が言ったため、ファミレスに来ていた。



私はもちろんオムライス。



「……お前、オムライス好きなのか?」



「……別に。」



「……いや、隠す必要ないだろ。」



今、完全に来都に子供扱いされてるような。



「明日から学祭だねぇー!!
て言っても僕は接客だけど……。」



「仕方ないよ。
俺たちも接客にされちゃったし、今年はサボれないね。」



「……めんどくせぇ。」



3人とも始まる前から疲れきってる……。



まぁ、みんな頑張って。



「真琴は裏方なんだよね?料理?」



「……そう。」



「じゃあ、食べに行くね。ね?来都。」



「……あぁ。」



「……とびきり美味しいのを作るよ。」



それから時間は過ぎ、私たちは別れた。










家に帰ると、今日もビビはいなかった。



「最近、どうしたんだろ。」



ご飯は食べているみたいだし、帰ってもいるみたいだけれど。



最近は私の傍にいることも少なく、夜遅くにどこかに出かけることも多くなった。



少し心配ではあるけれど……ビビの考えることだ。



何かあるんだろう。










< 91 / 182 >

この作品をシェア

pagetop