東の空の金星
ここで働く?

ここは素敵なところだけれど…

私は改めて店の中を見回して。

明るくシックな雰囲気の店内を見る。

家具はダークブラウンのアンティーク使用。
壁は明るいグレーの漆喰で、所々に波の模様が描かれている意外に
余計な装飾はない。

窓の外の正面は海が見えて、
左側のガラス戸をあけてば、
その左奥がテラス。
真鍮の黒いテーブルと椅子は3セットが
海に向かって置かれている。

大きな窓に向かって右側のキッチンの奥のガラス戸から見えるのは

…桜の木だ。

ちょうど満開に近いけれど、
風に吹かれても散らずに海の青さに中で咲き誇っているようだから、咲いたばかり。
もうしばらく楽しめそうだと目を細めた。


キッチンは銀色に磨き上げられていて清潔そうだし、


このキッチンでパンを作るのなら、海がいつでも見えるだろう。

…気持ちが良さそうだ。

一緒に働くであろうマスターは人懐こい様子だし、

美味しいお蕎麦を作る職人らしい。

お客さんは顔見知りばかりのようだし、

そう、忙しそうでもない。

少し考えていると、良いことばかりが目についてしまう

イヤイヤ、

こんなにアッサリ仕事って決まっていいの?
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