INFATUATOシンドローム
京極の生徒たちは見たところほぼ1年だし、多分このヤンキーに言われたことを信じちゃったんだろうな。


璃夢「だからみんな、日向くんにはトップスリーになって欲しくないって思ったんだよね?」


京極ヤンキー「「「っ!」」」


部屋の隅の方で固まっていた京極の生徒たちに聞くと、これまた図星だったようで目を見開いていた。


璃夢「でもね、分かってほしいんだ。日向くんはそんな卑怯な真似をして強くなってるわけじゃないってこと。」


京極の生徒たちに近づきながら私が知っている範囲の日向くんのことを話した。


璃夢「日向くんはね、強くなるために努力してるんだよ?朝早くからランニングしたり、授業中にダンベル持ってたり、家で筋トレしたりして。」


京極ヤンキー「え、あの日向が?」


璃夢「うん。そうだよ?日向くんの強さは本物なんだ。それだけは分かって?」


おじいちゃんが言ってた
【努力なくして人は強くなれない】って。

私の言葉に返事は無かったけど、きっと伝わったはず。


翼「てか璃夢!俺の出番ねぇじゃんかよ!俺もやりたかったのにぃー!!」


璃夢「へっ?」


翼「璃夢だけ喧嘩しやがって!俺もやりたかった!なぁ!アイツらは俺がやっていいか!?」


アイツら?


翼「アレだよ!アレ!電話かけてきたヤツら!」


そう言って翼は奥の方に立っている二人組を指さした。

あぁ!あの人たちね!

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