INFATUATOシンドローム
時雨「………帰りたいけど…雪…来てくれなかった…」


あ、そっか…日向くんに電話したのに日向くんが来なかったから…。


璃夢「時雨?最初にも言ったけど日向くんはある事情があって来れなかったんだ」


時雨「兄弟より大事な事情ねぇ?」


きっと今の時雨は、来てくれなかったことに怒ってて、それで悲しいんだろうな。


璃夢「日向くん、風邪引いちゃったんだ」


時雨「へっ?雪が……風邪?」


璃夢「うん。あの状態で来たら余計危ないと思ったから代わりに僕らが来たんだ。ゴメンね?もっと早く言えばよかったね。」


でもあの場面で日向くんが風邪で来れないって言うと、余計に雑魚ヤンキーたちがうるさくなると思って…。

だけど時雨だけにはもっと早く伝えるべきだったよね。


時雨「じゃあ急いで帰らなきゃね?雪、風邪の時になると極度の寂しがりになるから」


帰る気になってくれた時雨が、今度は私の手を握り引いてくれた。

そして倉庫の出口付近でスマホをいじっている翼と合流して倉庫を出ようとした。


?「待て。」


すると、電話の人でもコタちゃんでもない声が聞こえた。

もしかして、まだ雑魚ヤンキー残ってた?でもこの声、電話越しで1回聞いた気がする……。

『コントやってねぇで、早く要件言え』って言ってたような…

振り返ってみると電話の人とコタちゃんの後の扉から身長が高めの男の子が出てきた。

だけど、顔は暗くてよく見えない
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